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痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。~Mリーグ名局選~

2020.02.28
こんにちわ。
重い腰をあげて最近ようやく紙煙草からプルームテックに移行(しつつある)佐藤です。

どれほどの人が見ているか分からないこのブログで、さらにニッチな麻雀ネタ書こうとしているなんて、
狂気の沙汰もいいところなんですが、
先日のMリーグ(昨年から始まった団体戦の麻雀プロリーグ)でとんでもない出来事が発生したんで、
書いてみます。
(自分的にあの試合っていつだったかなー、と後から思い出すための備忘的な意味でも)

まず、麻雀よく分からん、って方の為に、
野球でちょっと例えてみるならば、
既にクライマックスシリーズ(CS)行きが確定しているチームが、
CSの為の体力温存の為に、リーグ最終戦の試合でレギュラークラスをスタメン起用しないで戦ったら、
完全試合やられて負けちゃいました、
みたいな事が起こった、というか。

いや、なんか違うな。。
まぁ、例えは良いです、忘れてください。
インパクト的にそんな感じの試合、という程度で。

さて、事が起こったのは、2020年02月25日のMリーグ第二戦目。
メンバーは、
TEAM 雷電:黒沢
赤坂ドリブンズ:村上
KADOKAWAサクラナイツ:内川
EX風林火山:勝又
の4人。

で、ドラマが起こるんですが、主役となった内川の対局後のつぶやきがこちら。

これ踏まえて、続きをお読みください。


試合前のポイント状況的には、風林火山がダントツの最下位。
ドリブンズは下から二番目だが、セミファイナル進出ボーダーまであと少しの所まで来ている。
サクラナイツや雷電は、現状セミファイナル進出圏内だが、ドリブンズとの差は小さい。

ということで、各チームの思惑としては、以下の感じ。
・風林火山:多少のリスクを負ってでも残り試合全部トップ取りたい
・ドリブンズ:現状ボーダー以下とはいえ残り試合まだあるので、無理はしない(でもラスは絶対引きたくないし、出来れば2着以上欲しい)
・サクラナイツと雷電:目下の敵はドリブンズ。自分がトップ取りたくはあるが、それが叶わないならドリブンズにだけはトップ取らせたくない

そんな中で迎えたオーラス南4局2本場。
点棒は、
雷電:14,700
ドリブンズ:40,700
サクラナイツ:100
風林火山:44,500(親)



雷電としては、もう自分がトップ無理そうなので、このまま風林火山勝ってくれって気持ちのはず。
(万が一にもサクラナイツに満貫直撃されない様にだけ気を付ける)

ドリブンズとしては、着落ちの可能性がほぼないので、リスク取ってでもなんとか3200点や3900点作ってトップを目指すのみ!

サクラナイツは、着アップするには跳満ツモ、もしくは雷電からの満貫。
が、なによりドリブンズには勝たせないように慎重に打ちまわす!

風林火山は、親なので連荘目指しはするが、ドリブンズには捲られないように振り込みも注意。
状況次第で流局時伏せるのも選択肢。

※ちなみにMリーグルールはオーラスの上がり止めは無いし、トビ(箱下)による終了も無し


で、途中経過は、以下サイト(キンマweb)が詳しいのでそこを見てもらうとして。
内川幸太郎、苦渋の決断…ドリブンズのトップ阻止へ決死の四暗刻単騎ダイブ!【熱論!Mリーグ】担当記者:渡邉浩史郎

あ。。タイトルに結論書いてありますね。
そう、役満の四暗刻単騎待ちが出て決着。




雷電の黒沢が、サクラナイツ内川からの出上がりで、3着から一気にトップへ!



で、振った内川は、跳満ツモ条件を満たした手を作り上げており、
しかも途中、勝又からのアガりをスルーしている。
(なぜなら風林火山からの出上がりだと、自身が着アップせず、しかも目下の敵であるドリブンズをトップに押し上げてしまうから)

しかもしかも、当たり牌の西をハイテイで掴み、長考の末にツモ切って振り込む、という。。

黒沢にロン!って言われた時、覚悟はしてたはずなので、
「ダメかぁ、やっぱ当たりかぁ」という表情だったのが、
開かれて役満と分かった時の↓この表情といったら。。。
良いね!




対局後、Twitterでつぶやきまくってました、内川。







Mリーグ最高顧問の川渕さんも大興奮!!


セミファイナル、ファイナルに向け、リーグ終盤戦の各チームの思惑や条件が複雑に入り乱れたからこそ生まれた名局。
2001年、近鉄バファローズ北川が放った代打逆転満塁サヨナラ本塁打級の衝撃でした。

それでは、以上、サヨウナラ!!