Prime Consulting 社員ブログBlog

おもしろき こともなき世を おもしろく

2020.08.17
こんにちは。
一週間後のサマージャンボ宝くじ当選発表で7億円が当たる事になっている佐藤です。

ちょっと前に、新型コロナの影響の為に各テレビ局がドラマの収録が出来なかった時期、
TBSで仁の再放送がやっていました。
普段、そんなにドラマ観ないのですが(1~2クールで1作品観るかどうか、という程度)、
仁は漫画が好きだったので、久しぶりに観てみました。

で、観てて感じたのが。
新撰組の土方歳三が好きなので、幕末動乱の背景とか、人物相関のようなものは、
ある程度頭に入っているつもりでしたが、やっぱりこの時代って改めて色々複雑だし、
それなりに名前通っているはずの人物でも、「あれ?これって誰だっけ?」みたいになります。

そんな訳で、ちょっと本棚ひっくり返して幾つか幕末関係の小説を読み返してみたので、その紹介をば。
幕末関係と言いつつ新撰組メインのものばかりですが、読み易いものばかりなので良かったら読んでみてください。

■笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語


小説紹介と言いながら、まずは幕末の解説本を一つ。
これ、芸人さんが書いている本ですが、兎に角細かいところ置いておいて、
幕末の背景をわかりやすーく解説してくれています。
さくっと数時間で読めるので、ざっくり前提知識を頭に入れるのにオススメです。


■黒龍の柩


北方謙三先生の描く土方歳三物語。
(ネタバレしない程度にやんわり触れると)前半は山南との関係、後半は徳川慶喜との関係に、
北方先生ならではの想像を織り交ぜて、特に後半怒涛のワクワクする展開。
個人的幕末もの小説最高傑作。


■燃えよ剣


司馬遼太郎先生の作品はちょっと文体が堅苦しいイメージがありますが、
(実際この小説も所々難解な文章も登場しますが)
土方好きとしてはやはり読んでおきたい所でして、
手に取ってみると意外とスラスラ読めます。
個人的には若干上京前の因縁や女関係の描写がダルく冗長に感じますが、
コロナ禍で延期中の映画も近く公開されるので、
そちらを観てから読むとさらに読み易いのかも。


■壬生義士伝


架空の新撰組隊士「吉村貫一郎」を主人公に、武士道とは何かを描いた作品。
ここまでに紹介したものと比べると歴史背景の勉強には一番ならないかもですが、
作者が浅田次郎先生なので、一番読み易くはあります。


*************

この時代の人たちって、なんというか、
「この人がいなかったら歴史は変わっていたかも」「この人だからこそ時代はこう動いた」
みたいに思わせてくれる人で溢れているのが魅力ですね。
100年後に描かれる歴史小説で、このように描かれる2020年前後の日本人って、誰になるんだろう。