Prime Consulting 社員ブログBlog

長嶋さん

2025.06.15
こんにちは。
結局Switch2の抽選はすべて外れたので、普通に購入できるようになるのをのんびり待つことにしたSATOです。

去る6月3日、長嶋茂雄さん死去のニュースが流れました。

当然現役時代の頃をリアルタイムに知っている訳ではなく、
記憶にある中でおそらく私の最初の長嶋さんの印象は、
1991年の世界陸上で、当時評論家(?)として活躍していた長嶋さんが、
陸上100mで優勝したカール・ルイスに、
観客席から

「ヘイ!カール!!」

と身を乗り出して声を掛けている姿です。

よくわからん、けったいなおじさんが興奮しているなぁ、、と思った記憶があります。

その後、ジャイアンツの監督として復帰され、
ドラゴンズファンだった私としてはライバル球団の監督として、いつもテレビ越しに見ていました。

1994年の10.8決戦、1996年の10.6(メークドラマ)など、ドラゴンズファンとしては悔しい思いをしつつ、
ジャイアンツの、長嶋さんの、不思議な神通力を感じる数年を経て、
大学進学で名古屋に住むことになった私は、当時のナゴヤドームで3年ほどビールの売り子のアルバイトをすることになるのですが、
そこで何度か長嶋さんを間近で見かけることがありました。

(今は知りませんが、当時、ビジターチームの選手たちの出入口からロッカールームに向かう通路と、
ドームのアルバイトたちのロッカールームから通用口に向かう通路が交差するような形で交わる為、
バイトが終わった後に食堂でご飯を食べ終えると、
ちょうど試合終了後のビジターの選手たちが帰る時間とバッティングして鉢合わせすることがありました)

当時、松井秀喜選手や高橋由伸選手など、そうそうたるスーパースターと呼ばれる人たちがジャイアンツには在籍していましたが、
そんな中でも、長嶋さんは別格のオーラを纏っていました。

選手たちが帰りの通路を通っている時は、その通り道に誰も入ってこれないよう警備員だったか誰かがロープを張るので、
バイトのメンバーは選手たちが通り過ぎるまで暫く待たされるのですが、
たまーーーに調子乗りのバイトが、

「ヘイ!〇〇!!(〇〇は選手の名前)」

のように声を掛けたりすることがあって、
一度、私のすぐ真後ろあたりにいたバイトが
「ヘイ、ミスター!」
と、長嶋さんの名前を呼びかけたことがありました。
(たしか、ジャイアンツが負けた試合で、ちょっと挑発するような感じの呼び掛けだったと記憶しています)

たいていの選手たちはそんなのを聞いてもスルーして出口の方に向かっていくのですが、
その時、長嶋監督はその呼び掛けに反応し、
足を止め、
声の出どころの方(つまり私のいる方)に顔を向け、
別に睨むとかそういう感じではなく、
ただただじっとこちらに視線を向けたまま立ち止まっていました。

『いやいや、自分じゃない自分じゃないよ長嶋さん』
と思いながら、
数秒間、いや実際は1~2秒とかそんな短い間だったかもしれませんが、
変な緊張感が走る中、私はヒヤヒヤしながら動けずに直立不動で立っていたと記憶しております。
(ちなみに、同じようなことが清原選手に対しても一度あって、その時は清原選手は明確に<ちょっと今声出したやつこっち来い>みたいなジェスチャーまでしてきたことがありました。。)

長嶋さん、あの時は、うちのバイトがすみませんでした!!

ご冥福をお祈りいたします。